言ノ葉不足

 

気づけば5か月も新しい言葉がこのブログには紡がれていなかったようで。

私の方は、半年前と特に変わらず、元気にやっています。

 

少し嘘です。

半年前とは少しだけ、生活の拠点が変わった。

故に(?)思うのです、「言葉が足りていない」と。

 

 

5か月の間、下書きに残っている『海辺のカフカ』の話とバンドの話があるので、それもいつの日か、どこかで陽があたるとよい。葉には日光が必要だ。日の目はみなくてもいいや。

 

「言葉が足りていない」ことをはっきり自覚したのは、今朝みたこのコラムを読んだからかもしれない。「人としての生活」してますか…?いや、そんなことを書いているわけではないだろうけど、そんなことを感じたのだ。

峯岸みなみ「アイドル留年中。過去といま、思うことをお話します」 | かがみよかがみ (asahi.com)

 

 

というわけで再開です。ただいま。またフラッとやってきます。森の中にある秘密基地みたいに。

 

 

半年前から変わったのは季節か。冬。11月になったと思えばもうすぐ12月。

冬の服を選ぶのが難しい。

首が詰まった服を着ていると絞首刑をうけている気分になってくる。

最近きているパーカーも、フードの部分が重いのか徐々に自罰が与えられる、

どうやら私は寒いのにも弱い。”良い感じ”の冬服を教えてください。

 

 

冬季限定のチョコレートがでた。欲望との闘い。毎回負けている。

カカオ農園が欲しい。チョコレート×お酒の組み合わせに弱い。洋酒。要注意。

 

 

幸せになる努力を怠りすぎてはいけない気がして、近所の喫茶店の定期券を買った。

幸せになるのに努力なんていらないとも思うけどまあ。「さらに」幸せに。もっと。

QOLをあげようとした、自分を甘やかすとも言い換えられるのかもしれない。

1週間ほど通っていたら、マスターについに声を掛けられ始めた。

茶店の常連(一週間)になりマスターに声をかけられるヤツ!ウキウキして、お洒落な感じで返そうと思っていた。なのに、私がもっていたのが「漢字練習帳」だったため、「漢字練習してるの?」と聞かれた。

お洒落返答難しい。中国語とかで返せばよかったのかな。にーはお。

 

 

生き物とたくさんであった。動物園。ここ3日で3か所回った。

生き物が好きだ。あの空間が好きだ。

私も、檻の中に入りたいというか、あっち側に行ってみたい。

外の景色が変わらないのは退屈だろうか。外にいる来場者は変わるから退屈しないのだろうか。

でも、来場者がニンゲンである限り、珍しくもないニンゲンの需要はないのかな。

ヨソで寝ていたり生活をしていたりする人のこと、あまり興味をもっている人いないもんね。そこに檻と展示パネルがあっても付加価値にもならないか。

檻なら刑務所にもあるし。

 

 

なんとなく、SNSというかTwitterでは、なるべく現在地(場所が限られている現在体験していることへの言及や食べ物など含む)や、顔はもちろん、服とか個人特定されそうなものは避けて、2・3日後に投稿する…みたいな気持ちがありまして、余計に言の葉欠乏に陥りがち。

そんなに広く伝わる恐れはない運用しているから大丈夫だし、あくまで「気持ち」だから平然と忘れてたりするけど。

自分のルールで苦しむのも悪くないかもしれない。良くもない。欲はある。

 

 

本当ならここで、まとまりはなくとも、今回の記事を終えようと思っていたのだけれども。

 

光を当てたい言葉たちはたくさんあって、困っている。まとまらない。

 

どうやら3年前の私は、その葉をしっかり採取していたようで、言葉をまとめたノートが出てきた。言葉の図鑑だ。

今から見返すと、なんだか愚かしくて愛おしいな。

3年前の今日は、中原中也を読んでいたんだって。中也の詩は、実は未発表のものが好きだったりする。「酒場にて」がいっとう胸にチクチクとささる。中也のノート類に書き残されたそれらの詞・言葉が、日の目をみて本当によかった。

 

一応。たぶん定稿が載っていたのだと思う。

角川書店中原中也詩集」 河上徹太郎

(中原中也全詩集 中原 中也:文庫 | KADOKAWA)(同じのはなかったので)

酒場にて(初稿) | 中原中也・全詩アーカイブ for mobile (chu.jp)

酒場にて(定稿) | 中原中也・全詩アーカイブ for mobile (chu.jp)

(余談。これは「山羊の歌」に収録されたものだけど「港市の秋」も当時の私お気に入りらしい)

港市の秋 | 中原中也・全詩アーカイブ for mobile (chu.jp)

 

 

今読んだら、どれが好きだろうか。

半年前とそう変わっていないのだから、半年が6回巡っただけの3年なんて、そんな変化をもたらすほどに大きくはないのかもしれないけれどね。

 

でも、もう私は制服をきないし、言葉の図鑑を開くことすら忘れていた。

 

それでも変わらず、「もっと」幸せになる努力を続けていきたいですね。

 

 

何も解決していないけど。今日はこんなところで。懐かしいものに今でもずっと心を掴まれたままです。


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